エクの懺悔

好きなのか分からないけど気になってしまい、これは好きなんだ!と自分に言い聞かせて彼女と一緒に暮らし始めた。でもすぐに嫌になった。彼女の実家に仕事でもやっかいになってた。逆玉にあこがれた部分もあった。今の生活を変えてお金持ちになれるって気持ちもあった。でも最終的には彼女を好きだから婚約したと思ったけど、愛してなかった。本当に好きじゃなかった。喧嘩もたえなかった。最後の最後で他の女の人がいいって思って別れた。浮気してた訳じゃないけど、こんなやつとこの先何十年も一緒にいて子供作るのは嫌だって思ってしまった。人の悪いところには過剰に嫌悪感を示すくせに自分なんて醜い部分いっぱいあるのに。俺なんて生きる資格ない。
両親の顔を見るたびに、俺が死んだらこの人たちの心を殺すことになるんだと思うと死ぬこともできないけど何もかもが嫌になる。無気力になる。色んなことに失敗してきた。生きるのに資格は要らないかもしれないけど、自分が自分を信じられていない、拒否してる部分がある。昔の希望に溢れてた自分が冷たい目で見てる。自分に復讐されてる気分になる。すぐに人と比べる。負け組のくせに。どうしようか。