懺悔したいとき

匿名さんの懺悔

中学生の頃に引っ越してきた子がいて、私のおばあちゃん家の目の前の建物に住んでることもあって仲良くなりました。一緒にプリクラをとったり、どこかへ出かけていた記憶があります。そして同じ部活でもありました。
ある日、おばあちゃんから「あの子のお母さん、具合悪いんじゃないの」と言われました。どうもその子のお母さんと話す機会があったのか、噂で聞いたのか、今は思い出せません。体調が悪く、病院へ行っておばあちゃんと出会ったのかもしれません。
そのうち、その子が部活を休みがちになるときがありました。私は心配になってその子の家まで行きました。行きつけのケーキ屋さんの、私が好きなケーキをその子とお母さんの分を2つ持って。確かその時は、不在で渡せなかったと思います。もしかしたら、これは都合の良い記憶かもしれませんが、その子が受け取ってくれた記憶もあります。しかし、ケーキを持って行ったことははっきりと覚えています。
そして、またある日の部活動で、「最近○○来ないね」という話題になりました。なんだか話の流れがその子の悪口になっているようで、嫌になりました。最初は黙っていましたが、話してしまったのです。その子のお母さんのことを。その時の私は、全く悪気はありませんでした。ただ、その子がみんなに嫌われるのが嫌でした。悪口を言うなんてできませんでした。あの子は理由があって来れないんだと言いたかった。その時の気持ちに嘘はありません。
そして数日後、その子が部活に来た帰り道。帰る私の背中に「変なこと言ってんじゃねぇよ」と、腹の底から湧き出る大きな怒りの声が聞こえました。この前まで仲の良かった子から、初めて聞く大きな声。ようやく私は理解しました。酷いことをしたんだと。その子の触れてほしくない部分を、他の部員にも言ってしまったこと。今思えば、その子の環境は当時の私が考えつかないほど辛いものだったのかもしれません。その帰り道は、とにかくたくさん泣いて帰りました。あの子の方が辛いのに、心が傷つけられただろうに。自分が泣くのはお門違いとわかっていながらも、泣くのを止められませんでした。それから、今度は自分が部活に行けなくなり、途中で退部しました。
あの時、裏切ってしまって本当にごめんなさい。
浅はかな考えで、触れてほしくないところを土足で踏みにじり、見世物にしてごめんなさい。
許して貰えないのはわかっています。
ずっと、死ぬまで、自分は後悔し続けます。

2023年6月6日

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