懺悔したいとき

匿名さんの懺悔

数年前まで、性的マイノリティ性で差別されるのが怖いあまり、差別する側に回ることで身を守ろうとしていた。
ただ身を守ってただけじゃない。自分と似た辛さを抱えているだろう人たちを踏み付けて空虚な優越感に浸っていた。巷に溢れる無知に基づく差別とは違う。明らかにそれが傷つくことであり、場合によっては間接的に人を◯せるようなことだと当事者としてわかっていながら、嗜虐心に任せて言葉で殴りつけた。
私の言動のせいで鬱になったり、ずっとトラウマになって自殺を考えている人がいるはず。それなのに今更、記憶が戻ってきたから自分のありのままを改めて大切にしようなどと、浅ましくも考えてしまっている。他者を踏みつけたくせに自分だけ幸せになろうなどと考えている。今この瞬間も懺悔という体で勝手に「終わった物語」にしようとしている。私が傷つけた人々の生は苦しいままこれからも続いていくのに。
軽く赦されようとしているのではないかという気がして、謝ることすら躊躇してしまう。幸せになることはおろか、ごめんなさいと口にする権利すら私にあるのか。十字架を背負って生きていくしかない

1日前

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